Unity2017.4へのアップグレード
2018/11/16のアナウンスによると、約二週間以内にVRChatはUnity 2017.4.15f1 LTSにアップデートするとのことです。以下に公式の資料を中心に、移行に関する資料をまとめます。
2018/12/12 03:00 アップデート、Unity2017.4.15f1環境に移行
2019/06/18 アップデート Unity2017.4.28f1環境に移行
以降、バージョン表記はこちらに読み替えてください
公式資料
- アナウンス(medium): https://medium.com/@vrchat/vrchat-upgrade-to-unity-2017-4-90727844522a
- 5.6から2017.7への新機能: https://docs.google.com/document/d/1ob0G6IYJdUZuLGkV6SUherQJmiLkNICqMdc7LXtis5A/edit
- canny: https://vrchat.canny.io/vrchat-2017
- discord: https://discordapp.com/channels/189511567539306508/513138862881505310/513140363171463170
開発環境の移行手順
5.6.3p1から2017.4.15f1への移行をスムーズにするため、Unity Hubの利用が推奨されています。
通常のインストーラでは、すでに入っているUnity環境を上書きすることがあるので注意してください。
- ここの本文一番下からDownloadをクリックしてUnityHubをダウンロード、セットアップします。
- Unity Hubを起動し、Installs→Locate a VersionからすでにインストールされているUnity 5.6.3p1の本体(Unity.exe)を指定してUnityHubに認識させます。
- UnityHubがインストールされた状態でここからUnity 2017.4.15の項にあるUnity HubをクリックするとUnityHubが起動し、2017.4.15fをインストールするためのダイアログが開きます(「Download Installer for Windows」ボタンではなく、「Unity Hub」を押してください。)
- doneをクリックすると、ダウンロードとインストールが始まります。
- これで、デスクトップに出来た2017.4.15f1のアイコンからUnity2017.4.15f1が起動できるようになります。
- インストールが完了したら、ここのページの中段あたりからVRChat Unity 2017 Open Beta SDKを入手してください。
- 新しいプロジェクトを作成するか、古いプロジェクトのコピーを任意の新しいディレクトリに作成します。古いSDKが入っている場合はこのページを参考にして、削除しておきます。
- Unity Hubからコンバートしたいプロジェクトの右側からAdvanced Openを開き、2017.4.15f1になってない場合は変更します。変更した場合、開く際に再インポートが行われます。
- 通常通りVRCSDKをUnity 2017.4.15f1にインポートします。
注意
- すでにUnity Hubを利用している場合、2017.4.15f1を通常インストーラでインストールしてUnity Hubに認識させる必要があります。このとき、既存のUnity環境への上書きに注意してください。
- 初回起動時、Unity2017.4.16f1へアップデートするようにメッセージが表示されることがありますが、VRChatでは2017.4.15f1が指定されていますので、アップデートは不要です。
既存のコンテンツの移行
既存プロジェクトの移行
以下は該当部分を翻訳したもの
注: レジストリ操作は不可逆な破損をもたらす可能性があります。自己責任で慎重に行いましょう。
- 元のプロジェクトのバックアップを取る
- エクスプローラーでのファイル削除作業中はUnityを起動しないこと
- エクスプローラーで5.6.3環境のプロジェクト内から「VRCSDK」で検索してVRCSDKフォルダを削除
- もう一度「VRCSDK」で検索してVRCSDK.metaファイルを削除
- レジストリエディタを起動(スタート→ファイル名を指定して実行→regedit→ok)
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Unity Technologies\Unity Editor 5.x に移動
- 「VRC」で始まるキーを全て削除 *重要*VRCで始まるキーだけを削除すること
- レジストリエディタを閉じる
- UnityHubを起動
- 2017で作業したいプロジェクトの→にある…アイコンをクリック
- Unity2017.4.15f1を指定してOpen
- Packageをどうにかするか聞いてきたらProceedをクリック
- 新しいVRCSDKをインポート
- 2017への変換が完了
アバター
- BulePrintIDを変える話もあるが、それはベータ時の話なので上書きしてしまって構わない
もちろん心配ならIDを変えておけば旧バージョンを残すことができる
ワールド
以下に当てはまるワールドは再アップロードが必要です。オープンベータ中に2017.4.15f1 LTSを使用してコンテンツを再アップロードすることをお勧めします。その際、同じBlueprint IDを使用しても上書きされることはありません。
- VRC_Mirror(鏡)がある
2017.4では再アップロードされるまで正しく表示されません - Baked Lightがあり、シーン内で有効になっている
2017.4クライアントで表示されたときにMixedに設定され、BakedライトとRealtimeライティングの両方を持つシーンになり、パフォーマンスが大幅に低下します。 - リアルタイムGIを使用している
2017.4では再アップロードされるまで動作しません - オブジェクトの回転に影響を及ぼすアニメーションを使用している
誤作動の可能性があり、再アップロードが必要です。 - テクスチャーのインポート設定でクランチ圧縮を使用している
2017.4のクランチ圧縮は5.6のクランチ圧縮と互換がないため、黒か不可視になります。
注意
- Unity Hubにすでにインストールされている5.6.3p1のUnityのパスを指定することで、プロジェクトにあった適切なバージョンを自動で選択することができます。
- インポートする前にバックアップを取りましょう。破損したり、また一度移行した場合元に戻すのは困難です。
- Blueprint IDを上書きしないようにしましょう。既に存在するアバターのBlueprint IDを上書きしてしまうと、現行バージョンで使用できなくなります。誤ってアバターを上書きした場合は、Unity 5.6に戻り、5.6プロジェクトから再アップロードしてください。ただし、ワールドに関してはバージョンごとに保管されるため同じBlueprint IDが推奨されます。
変更点
Unity関連
Unity2017.4.15f1への移行に伴い、Unity関連の機能が多数追加されています。上記リンクを参照してください。
- 最終更新:2019-06-29 15:46:47